水戸市宮内町の吉田神社の境内に6月6日、オートバイのエンジンをご神体とする珍しい神社、オートバイ神社が建立された。安全や地域振興などにゆかりのある神がまつられている。
オートバイファンにはすでに、さまざまな形で噂が広がり、週末を中心にライダー姿の参拝者がいる。
エンジンは、吉田神社の宮司、滑川久美雄さん(66)が高校時代に乗っていたオートバイの「ホンダCB750」から、取り外して磨き上げたもの。「縁があってこのような形になった。うれしい限り」と滑川さん。ほかに名車と呼ばれるバイク2台の鍵も、ご神体として収められている。
週末には「カワサキゼファー1100」の車両が神社わきに展示される。オートバイ神社の建立に合わせて寄贈されたものだ。
同神社はかねてから、オートバイで全国をめぐる人たち向けた取り組みを行っていて、オートバイ関連雑誌に取り上げられることもあった。「茨城の魅力を発信する機会にもなると思う」と同神社の権禰宜(ごんねぎ)、滑川裕之さん(37)。