常陸大宮市小舟の「芝桜のさと・こぶね」は、広さ1ヘクタールほどのシバザクラの名所。今が最盛期で、赤、白、紫と、色とりどりの花が、まるでじゅうたんのよう。見頃は4月下旬まで。
花は、地元の内田達也さん(69)、尚子さん夫婦らが中心になって世話をしている。
始まりは20年ほど前。内田さんは、畑の草よけにと、ホームセンターで買ってきたシバザクラの苗を植えることにした。きれいに咲いてくれるとうれしくなり、隣の土地も借りて、範囲を広げた。気がつくとこの広さになった。
3年前には、市の協力で見晴台やベンチも設置した。
今年は、畑の数か所に、ハナビシソウの種もまいた。オレンジ色の花が咲く。種は近所の人からわけてもらったという。シバザクラにはない色が加わり、魅力度が増した。
「小鳥のさえずりを聞きながら、里山の春の風景を楽しんでもらえたら」