北茨城市の男性4人が、同市の魅力を発信するフリーペーパー「KAMOS」(かもす)を創刊した。
冊子はA5サイズ。昨年の秋に発行した創刊号では、同市出身で、全国のロックフェスなどに出演するロックバンド「オレンジスパイニクラブ」のインタビュー記事と写真を15ページにわたって掲載した。市内などの事業者からの協賛を得て2000部を発行。冊子は、市内の協力店や飲食店などで配布している。
制作メンバーは、編集長の加島優さん(43)、ライターで取材担当の石渡のりおさん(49)、カメラマンの永沼建太郎さん(45)、デザイン担当の鈴木耕太さん(29)。カメラマンの永沼さん以外はそれぞれ、溶接業、芸術家などの本業を持つ。
「地元で暮らす若い人たちに、希望を持ってもらえるようなものが作りたかった」と、鈴木さん。「『こんな人がいるんだ』『こんな生き方もあるのか』などの発見が、閉塞感をほぐすきっかけになったら」と、石渡さん。
紙の冊子の形式にしたのは、「形に残るものにしたい」との思いから。冊子のタイトルには、地域を「醸す」という意味を込めた。
年4回 次号は4月
発行は年4回で、次回は4月の予定。次号では、「星が見たい」という思いから同市に移住し、望遠鏡を手作りしたという80代の男性のインタビューなどを掲載する。
問い合わせは、メール(kamos.kitaiba@gmail.com)へ。