年末の自宅イルミネーション装飾に、長年にわたって取り組んできた神栖市太田新町の山口正枝さん(65)は、今年の大みそかまでの装飾を最後にすると決めている。
理由は、「今回が20回目で、私の年齢も65歳と区切りが良いから」と山口さん。また、装飾は、年々、華やかさを増していて、「飾り付けに夢中になり過ぎて、危険な高さまで登ってしまうこともあったし」と笑う。
始めたきっかけは、20年ほど前に行われた地域のイルミネーションコンテストで優勝したこと。「趣味のガーデニングの延長で取り組んだ」と山口さん。
近年の装飾は、庭木、屋根、車庫などにも広がり、トナカイや雪だるまなどの光るキャラクターもある。電球の総数は把握していないが、家庭の電源ではまかない切れず、仮設の電源を引いている。
毎年、点灯期間中は、庭へ続く門を開放して、だれでも自由に出入りできるようにしている。今年は、今回が最後であることを知る人が多く、見学者が例年以上に多い。
1回目から楽しみにしているという同市土合の高木良子さんは、「今年で終わってしまうのは寂しいけれど、ありがとうの気持ちを込めて、目に焼き付けたい」と名残惜しそうだった。
点灯は日没頃から午後10時まで。