年末の風物詩の第九の合唱が行われる神栖市民音楽祭を17日に控え、合唱メンバーたちの練習が熱い。同音楽祭の会場は市文化センター。午後2時開演だ。
メンバーは公募に応じた50人余り。同音楽祭の第九は、オーケストラを伴うのが恒例だったが、昨年からコロナ対策で形式を変えた。伴奏はピアノ2台で行う。
今回が14回目。昨年は、コロナ禍を受けた2年の中止を経ての開催だった。今回の実行委員長、川路明美さんは、昨年、再開に向けて尽力した一人。「勇気をもってやってよかった」と、今も感動を忘れない。
そして、「今回は、前回以上の感動があると思うの」と話す。その理由は、今回初めて、牧野真弓さんが指揮を担当するから。牧野さんは神栖市在住の音楽講師。当初から指導者として第九に関わってきた。
“市民のための市民による第九”が、関わるみんなの当初からの目標だった。
川路さんは、「昨年までの指揮の先生にはもちろん感謝。中止と再開を含めたすべての経験が、神栖の第九を前進させた」と力強い。牧野さんは、「聞いてくださる方々とみんなで楽しめる第九にしたい」と意気込みを語る。