特別展「中村光哉の染色」 市立博物館で開催中(茨城・水戸市)
大画面を生かした作品「遊園地」

  水戸ゆかりの染色作家・中村光哉(こうや、1922~2002年)の作品約40点を紹介する特別展「中村光哉の染色 黒の時代―蝋(ろう)の仕事―」が、水戸市大町の市立博物館で開かれている。11月26日まで。

 中村は、友禅染の人間国宝・中村勝馬を父に持ち、自身もモダンな作風の友禅染作家として知られている。展示は、独自の芸術表現を求めて、蝋で防染する「ろう染め」に取り組んだ「黒の時代」の作品が中心。

 楽器や遊園地などさまざまなものをモチーフに、黒を生かした迫力ある作品が並んでいる。

 講演会「ろう染めと絵画性~中村光哉『黒の時代』作品から~」(11月11日午後1時半、講師は、神戸芸術工科大学教授の戸矢崎満雄さん、定員先着40人)、学芸員によるギャラリートーク(同3・19日午前11時と午後2時半)も行う。

 入場料一般200円、高校生以下、65歳以上など無料。月曜休館。同館☎029・226・6521。

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