「地元盛り上げよう」とそば店開業 結成25年の「折橋芸(能・農)部」(茨城・常陸太田市)
自慢の天ざるそばと、(左から)近藤さん、弓野さん、佐川さん

  常陸太田市折橋町の折橋交差点近くにある「食べ処(どころ)みやま」は、地元の中高年男性5人のグループが開いたそば店。飲食店が少ない地域のにぎわいになればとの思いを込めたもので、「おじちゃんパワーで、ふるさとを盛り上げたい」と、張り切っている。

 5人のグループ名は「折橋芸(能・農)部」。地域の旅行の際、芸能発表をする会として25年ほど前に結成した。結成後は、芸能発表にとどまらず、畑でソバを栽培して、年末に手打ちして各家庭に配るなど、さまざまな発想で活動。

 夏休みは、地元の森で親子対象のカブトムシの虫取り体験会を開いて12年。今年は約700人が訪れた。「芸能部だけに、みんなを喜ばせるのが好きなんです」と、代表の弓野征司さん(79)。

 そば店の開店は昨年12月。きっかけは、メンバー最年少の近藤文雄さん(68)の土地で営業していた居酒屋が閉店してしまったことから。 

 おすすめは、天ざるそば(1000円)。5人で栽培した常陸秋そばを手打ちする。隣の地区のそば打ち名人、中野勉さんにも協力を得た。天ぷらは季節の野菜5種類ほどを揚げる。小麦から育てて手打ちするうどんもある。

 最年長の佐川和義さん(86)は、「自分たちも楽しみながら営業している。一緒におしゃべりも楽しみながら、そばを味わって」と、話している。

 営業は土、日曜の午前11時~午後3時だが、営業できない日もあるため、電話連絡をしてから来店を。同店☎080・1202・4242、☎080・1348・8930へ。

 

 

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう