プレミアムでも、進化の途中 ラ・プロヴァンスの「笠間産プレミアムモンブラン」(茨城・鉾田市)
使用する栗は、数か月前に刷新したばかり


 鉾田市のショッピングガーデンアクロス内の洋菓子店「ラ・プロヴァンス」は、笠間産栗を使ったモンブラン「笠間産プレミアムモンブラン」(630円)を販売している。

 アーモンドクリームを絡めて焼いたタルト生地をベースに、カスタード、生クリーム、笠間産栗の栗ペーストを重ねる。最後に笠間産栗の渋皮煮を添えて完成だ。

 同店は、行方市にあった前身の店「マツヤ」を含めると、約40年の歴史を持つ。その間、商品について常に見直しを重ねていて、モンブランのリニューアル回数は10回以上になる。

 店主の松信吉洋さん(62)がケーキ職人になったのは、23歳の時。当時、店に並べていたモンブランは今も印象深い。

 使用したのはモンブランの本場フランスの「サバトン」社製のクリペースト。「もちろんおいしいし、本物の味を鉾田に伝えたいという願いもあった」。でも、肩の力を抜いて味わってみると、「やっぱり、日本人には少し甘すぎた。茨城のみんなが、素直に笑顔になれるモンブランを作りたいと思った」。試行錯誤の始まりだった。

 今のモンブランは、3年ほど前に完成したもの。名前にプレミアムという言葉を足したのは自信の表れ。

 しかし、「いいアイデアや素材に出会えば、迷うことなく改良する。柔軟であることが、成長するための唯一の道だと思うから」と松信さん。

 

 〈店情報〉 鉾田市塔ヶ崎1017の1 ショッピングガーデンアクロス内。☎0291・33・4200。月曜定休(祝日の場合は営業)。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう