草刈り後は、町屋で乾杯 民家にビアカフェ開店「近所の高齢者」がターゲット(茨城・常陸太田市)
改装中の店で、池田さん(左)と小沢さん(右)、工事担当者

  常陸太田市町屋町に8月12日、近所の高齢者らがメインターゲットだという一風変わった“ビアカフェ”がオープンする。ビールが楽しめる気軽な飲食店だ。

 場所は、旧道沿いの民家の一角。メニューは、ビール2~3種とおつまみ。おすすめは、ビール1杯に漬物などを添えた「おつかれサンセット」(600円、夕暮れ時限定)。

 店名は、「BACKAY」。近くの山の名称「黒磯バッケ」から取った。開店は週に1日、土曜のみで、時間は午後4時半から。8月は13日も営業する。

 「地元のお年寄りたちの楽しみを増やしたいのが一番の願い。家事や、草刈りなどの1週間の疲れを、ここで癒やして」と、企画した池田由香さん(63)。池田さんは、町内でコンビニ店「ジーセブン」を開いている。

 町内は高齢者世帯が多く、池田さんも90歳の母親と暮らしている。母親は、5年ほど前に車を運転しなくなってからは行動範囲が狭まり、コロナ禍もあって外出の機会も減った。

 池田さんは昨年、町の旧道を会場に、マルシェを企画して、実現した。約3000人が来場し、地元のお年寄りたちも出てきてくれたが、開催できるのは年一回程度。日常的な楽しみをつくれないかと考え、「歩いて飲みに行ける場所があったら楽しいかも」と思いついた。

 店を切り盛りする小沢文史さん(42)は、マルシェの実行委員の1人でもある。

 店の住所は町屋町1256。店に電話はない。

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