「天心と画家たちのアジア」 県天心記念五浦美術館(茨城・北茨城市)
梅原幸雄「線香花火」平成5年(1993)個人蔵

 アジアを主題にした近現代の日本画を紹介する展覧会「天心と画家たちのアジア」が、北茨城市大津町椿の県天心記念五浦美術館で開かれている。9月3日まで。

 思想家で、美術団体「日本美術院」を創設した岡倉天心の著書「東洋の理想」が出版されてから、今年で120年。「アジアはひとつなり」という一節で始まる同書の思想は、横山大観など日本画家たちに受け継がれた。大観らは、広くアジアに目を向けることで、日本画のあり方を模索していったという。

 展示は、日本画20点、資料8点。

 笠間市出身の画家木村武山の大作「阿房劫火」(県指定文化財)は、注目の展示の一つ。五浦で描いた歴史画で、武山の代表作。

 8月12日、9月2日の各日午後1時半からは、学芸員によるギャラリートークを行う。月曜休館。入場料一般320円、70歳以上160円など。同館☎0293・46・5311。

 

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