78年前に艦砲射撃を受けたひたちなか市の戦災の記憶を伝えようという朗読会「かんぽうの日のつどい」がこのほど、同市武田の武田会館で開かれた。当時の様子を伝える紙芝居などが披露され、約60人の来場者に、平和について問いかけた。
朗読会は、地元の戦災について学んでいる市民グループ「かんぽうの会」(武藤きよ子代表)が開いたもので、3回目。過去2回は別会場で開いたが、武田地区での犠牲者が多いことを知り、同地区で開くことにした。
朗読したのは、市内で艦砲射撃を体験した故・大谷和子さんが手作りした紙芝居「この町でみた戦争・そして平和」や、市内の農家の女性たちの会「道芝の会」による体験談など。
同会は、朗読会の開催前に、武田地区の戦災体験者を訪ねるなどの調査も行った。調査結果は、同会の会報でも報告した。
来場した小池さとみさんは、「紙芝居にあった、戦争をしないための3つのことが印象に残った。忘れないでいたい」と、話していた。