地域、時代、ジャンルを超えてコラボ 東京・明治大で虎塚古墳カレーが好評(茨城・ひたちなか市)
虎塚古墳カレーを勧める三宅さん  

 ひたちなか市中根の国指定史跡「虎塚古墳」をイメージして作られたカレーが、東京・千代田区の明治大駿河台キャンパス内のカフェで、提供されている。

 カレーは、見た目で同古墳を表現。ルーの中に島のように盛られたご飯は、前方後円墳の形で、同古墳内の壁画のなかでも印象的な2つの赤色の輪は、サラミをスライスして中心部をくりぬいたもの。同市産のホウレンソウと、ほしいもも素材に加えている。虎塚古墳は、7世紀初めごろに造られた前方後円墳。

 メニューの名は「虎塚古墳発掘カレー」。カフェは、「明治大博物館」併設の「カフェ・パンセ」で、一般の利用も可能。提供を始めたのは5月下旬。当初はルーが赤色のカレーを提供し、現在は白色のルーにアレンジ。8月7日まで提供する予定だ。

 カレーの提供は、明治大博物館で8月7日まで、同古墳を発掘した同大名誉教授の故・大塚初重さんの企画展が開かれていることに合わせたもの。博物館の広報活動を担う学生団体が発案した。

 同団体に所属する同大2年の三宅南緒さん(19)によると、1か月ほどの間に、3回の試作を重ねて完成したという。一般の学生らにも好評で、「別のキャンパスで学ぶ友人が、カレー目当てに駿河台キャンパスに行ってくれた」と三宅さん。

 同古墳への関心を高めて、古墳を訪ねてもらいたいという願いもある。東京出身の三宅さん自身、「夏休みに入ったら行ってみたいと思っている。国営ひたち海浜公園も訪ねてみたい」と話している。

 カレーは、サラダとドリンク付きで1200円、博物館来館者は特別価格960円。博物館の入館は無料。

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