3月に埼玉県で開かれた「第20回全日本選抜高等学校パワーリフティング選手権大会」の男子66㌔級で優勝した県立神栖高校2年の信田悠斗さん(16)がこのほど、神栖市役所の石田進市長を訪ねて、結果を報告した。
石田市長は、「市としてもできるかぎりの支援をしたい」と激励し、信田さんは、努力を重ねることを約束した。
大会のトータル記録は512・5㌔で、2位に大差をつけての優勝だった。パワーリフティング競技の1つに含まれるベンチプレスでは、137・5㌔の日本高校記録を出した。
信田さんは、ベンチプレス選手の父親、友英さん(38)の影響で、中学生から競技を始めた。友英さんは全国でも名前が知られる有力選手だが、ほぼ1人で技術と筋力を磨いてきたという。
いまは自宅の一室に器具を並べて、親子で週に6日のペースでトレーニング。専門のコーチはおらず、「一流選手のユーチューブ動画も参考にする」と信田さん。
今回の結果を受けて、南アフリカで開催される世界大会への招集を受けたが、新型コロナウイルスの感染状況などを鑑みて辞退した。信田さんは、「トータルでの高校新記録が当面の目標。併せて世界での勝負にも挑みたい」と意気込む。