東海村で発見された「人物埴輪(はにわ)」にスポットを当てた企画展「東海村の人物はにわ図鑑」が、同村村松の歴史と未来の交流館で開かれている。3月5日まで。入場無料。
人物埴輪は、人や動物、家などを形どった「形象埴輪」の一つ。当時の王や、王に付従した人々を造形したものが多い。古墳に伴うさまざまな儀礼の場面を表現したものと考えられている。
同村は、県内でも埴輪の出土例が多く、近年の発掘調査では、精巧な作りの人物埴輪の発見が相次いでいるという。
展示数は34点。展示物1点ごとに、顔の特徴や観察のポイントなどを解説したパネルを付けた。図鑑をイメージして構成したという。
「表情や髪型、頭に乗せているものなど、比べてみると実に個性豊か。埴輪と見つめ合って、想像を膨らませてもらえたら」と、学芸員の中泉雄太さん(35)。会場入り口では、好みの埴輪に投票できる「東海村のハニワ総選挙」も行っている。
2月11日午前10時からは学芸員の展示解説がある(申し込み不要)。月曜と、祝日の翌日は休館。同館☎029・287・0851。