女性の地位向上目指した教育家 矢嶋の生涯描いた映画上映 1月ザ・ヒロサワ・シティ(茨城・水戸)
ロケ中の山田火砂子監督(右)と、主演の常盤貴子さん©現代ぷろだくしょん

 明治から大正時代にかけて女性の地位向上に尽くした教育家・矢嶋楫子(かじこ、1833~1925年)の生涯を描いた映画「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」の上映会が来年1月7日、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館で行われる。

 同作品は、女性映画監督・山田火砂子(ひさこ)さん(90)が、三浦綾子さんの同名小説を原作に映画化したもの。主演は、俳優の常盤貴子さん。4月から全国で上映が始まった。

 主人公の矢嶋楫子は熊本県出身。25歳で武士と結婚したが、夫の酒乱や暴力で離婚。日本で初めて女性から離縁を申し出たとされている。上京して小学校の教員になり、後に女子学院(現在の女子学院中学・高校)の初代院長を務めた。また、女性解放運動の先駆者として、一夫一婦制、婦人参政権、廃娼(はいしょう)運動などに取り組んだ。

 「女性が一人の人間として尊重されることのなかった時代に、女子教育に力を注ぎ、女性解放運動に生涯を捧げた女性。その生き方が、1人でも多くの人の力になれば」と、山田監督。

 上映は午前10時半と午後1時半の2回で、各上映前に、山田監督の舞台あいさつを予定している。入場料は一般1500円(前売り1200円)。前売り券は、同館で販売。問い合わせは、現代ぷろだくしょん(東京)☎︎03・5332・3991(平日)。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう