「人生100年時代の実家と自宅の簡単片づけ術」と題した講座がこのほど、常陸大宮市下町の市中央公民館で開かれ、市内の12人が片づけの手順や考え方を学んだ。
講座は同公民館主催。講師は、「実家片づけアドバイザー」として活動する鉾田市の長峰智子さんが務めた。長峰さんは、実家の片づけに悩んだ経験などをきっかけに、アドバイザーの資格を取得したという。
講座では、片づけを始める前に、「片づけの目的とゴール」を家族で共有することが大切だと説明。実家を片づける場合、ゴールは「安心・安全・健康に暮らせる家」に設定するといいといい、高齢者が1人で暮らしている実際の部屋の写真などを紹介しながら、地震などの災害が起こった場合に危険が予想される場所などを解説した。
また、「片づけの際の親子の会話が、関係を悪化させてしまう原因になることが多い」と、長峰さん。「捨ててしまえばいい」などとの自分本位の話し方ではなく、「もらっていってもいい?」と聞いて、自分の家に持って帰ってきてから処分するなど、親の捨てない価値観を否定しないことが大事だとアドバイスした。
参加した佐藤加代子さんは、「夫婦でよく話し合って、価値観を共有しながら片づけをしていこうと思いました」と、話していた。