全国農業協同組合中央会とNHKなどが主催する第51回日本農業賞の個別経営の部で大賞を受賞した深作農園(鉾田市台濁沢)の深作勝己社長がこのほど、茨城県庁に大井川和彦知事を表敬訪問し、受賞を報告した。
深作社長は、「6代で、100年以上の時間をかけて重ねてきた努力が結実した。これほどうれしいことはない」と話し、大井川知事は、「県内の若手経営者のモデルになってほしい」と祝福した。
■経営、技術、品質が評価
同賞は、経営や技術の改善に積極的に取り組み、地域の発展に寄与している農業者らを表彰するもの。個別経営の部と、集団組織の部があり、個別経営の部には全国から91件の応募があった。
深作農園は、自然農法や有機栽培の考え方を融合させた「深作農法」という独自の土づくりを確立し、数十年の連作を可能にするなど、農業の効率を上げた。メロン、イチゴサツマイモ、ミニトマトなどは、野菜栄養価コンクールで表彰されるなど、作物の品質も評価されている。
大賞の受賞では、農作物の加工・販売や、農家カフェの運営など6次産業化に積極的に取り組んでいることも高く評価された。