来春のリニューアルオープンの準備のため、7月から休園する那珂市戸の県植物園は、園の歴史を写真や資料で振り返る「県植物園44年の歩み」展を開催中。来園者にも展示に参加してもらおうと、同園で撮影した思い出の写真を飾るコーナーも設けている。
展示は、開園時の施設や、旧県章の形をかたどった昔のバラ園の様子などの写真や、施設の図面など25点ほど。
展示の一角には、「ありがとう沈床園(ちんしょうえん)」と題した、来園者から寄せられた写真を展示するコーナーを設置。
沈床園は、同園の入り口近くに広がる噴水を備えた花壇で、同園の顔であり、園内一の人気写真撮影スポット。リニューアル後は姿を消してしまうことから、沈床園などで撮影した思い出の写真を募ることにした。
写真はLか2Lサイズにプリントしたもので、来園者が持参して掲示するというルール。写真は返却しない。
6月22、23、29、30日の4日間限定、先着で、沈床園に植えられている草花を、掘って持って帰ってもらうという企画も開催。1人3種3株限定で、同園が用意した袋に自分で掘って入れる(当日分がなくなり次第終了)。
「植物園での思い出を、一つでも増やしてもらえたらうれしい」と、小林慎行さん(47)。
同園は1981年、県内初の植物園として開園した。栽培する植物は、県花のバラをはじめ、約600種約5万本。
リニューアル後は、「日本初の泊まれる体験型植物園」として、レストランやサウナ、宿泊施設などを備える。
同展は6月30日までの午前9時半~午後4時。入園料大人320円。月曜休園。同園029・295・2150。