埴輪のカプセルトイ ひたちなか商議所20周年など記念で発売(茨城・ひたちなか市)
5種類のはははにわ

 ひたちなか市大平の大平古墳群から出土した埴輪(はにわ)、乳飲み児(ご)を抱く埴輪をモチーフにしたカプセルトイ「はははにわ」がこのほど、完成した。
 カプセルトイは、手のひらサイズの玩具で、人形などさまざまなものがある。カプセル容器に入れて売られることから、この名前で呼ばれる。お金を入れてレバーを「ガチャガチャ」と回すと、転がり出てくる機械で販売される。

 

はははにわを持つプロジェクトメンバーの写真
はははにわを持つプロジェクトメンバー

 

 はははにわの制作には、同市のひたちなか商工会議所の担当者6人、同市役所の若手職員3人、県立那珂湊高の生徒6人が関わった。同商議所の設立20周年、同市の誕生30周年を記念した取り組みだった。
 モチーフは、生徒らの提案から決定した。乳飲み児を抱えるような造形の埴輪は全国的にも珍しく、県有形文化財に指定されていることなど、生徒らになじみ深いことがきっかけだった。
 5種類のはははにわがある。それぞれ、モチーフを大胆にアレンジしてキャラクター化。名前も付いている。
 「ひたちなか海浜鉄道」は、鉄道の上に埴輪が乗る。「くじらの大ちゃん」は、同市の海水浴場に設置される水上滑り台のくじらの大ちゃんの上に埴輪が乗る。「フェス」は、国営ひたち海浜公園で行われる音楽フェスから着想を得て、埴輪がエレキギターを抱えている。
 同校2年の佐川愛太(らぶんた)さん(17)は、「埴輪の色合いを再現することにこだわった。多くの人に手にとってもらい、市内を散策する気分を味わってもらえたら」と話した。
 プロジェクト代表の同商議所の桜井勇輝さん(30)は、「埴輪を目当てに、ひたちなか市に遊びに来てくれたらうれしい」と振り返った。
 販売場所は、同商議所、那珂湊駅、JA農産物直売所ここすななど。1回500円でレバーを回せる。5種類のうちどれが出てくるかは分からない。

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