「あやめ笠」の準備はバッチリ シルバー人材センター(茨城・潮来市)
ずらりと並んだあやめ傘と制作メンバーたち

茨城再見聞
 「水郷潮来あやめまつり」の開幕を前に、「準備万端です」と声をそろえたのは、潮来市辻の市シルバー人材センターの女性会員8人。8人は、会場で販売するための「あやめ笠(がさ)」の制作に励み、予定数を完成させた。

 制作したあやめ笠は、実際に使用できる22個と、小型で風鈴がついた飾り用の280個。実際に使用できるもののうち、2個はすでに売約済みだという。6月22日までのまつり期間中は、メイン会場の水郷潮来あやめ園(同市あやめ)内の同センターのブースで水、土、日曜に販売される。

 あやめ笠は、同市周辺の伝統的な農作業用品。上部の「ぼっち」とよばれる突起が特徴的。8人のうちの多くは、制作経験ゼロからスタートしたが、いまでは慣れた様子で作業にあたり、あやめ笠への思いも深い。5年目の石毛好子さんは、「自分一人で作った笠が初めて売れた時は、今でも忘れない。実用的で美しくをモットーに制作している」。母が農作業であやめ笠を使っていた記憶があるという前島操さんは、「涼しいから使って」とアピールする。

 あやめ笠は、直径約40㌢4000円、風鈴付きの飾り用小笠は2500円。

 

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